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暗黒の信念の内に秘めているもの

佐々木啓

「今あなたの身体で居心地の悪いところはどこですか?」

そう訊かれると途端にもぞもぞ動きだす場所があると思う。

 

私たちは姿勢が窮屈だったり同じ姿勢を続けて疲れてくると、勝手に心地よい体勢を求めて身じろぎする。つまり「心地よい」というメリットを求めて無意識的に体を動かしている。

 

ほら、そのメリットに気づいているかどうかは別にして、あなたの今の体勢だってそうだ。頭をかく、足を組む、アゴをさする、咳払いをする。すべて何らかのメリットがあってのことだ。

 

人に親切にすること。子供をいつくしむこと。

 

貧乏ゆすり。爪をかむこと。

 

一所懸命働くこと。友情をはぐくむこと。

 

食べ過ぎ。飲み過ぎ。

 

スポーツに熱中すること。映画を楽しむこと。

 

ギャンブルで有り金をなくすこと。制限速度を超えて車を走らせること。

 

勇気を燃え上がらせること。再起を誓うこと。

 

必要以上に心配すること。必要以上に悲しむこと。

 

コーチングが役に立つと信じること。

 

コーチングは使えないと信じること。

 

すべて、その人にとってのメリットがあるからそう行動し、そう信じるのである。

 

このあたりの機序は交流分析がうまく説明してくれている。

 

なぜ何度も何度も同じパターンでいやな感情を味わう人がいるのか。

なぜ明らかによくない結末が待っていそうな行動をとる人がいるのか。

 

それは、その人が持っている自分に対して、他者に対して、そして世界に対しての理解が正しいことを証明するためだという。

 

自分がいかに無価値な人間であるかを証明するために失敗し、

他者がいかに無分別な存在であるかを証明するために相手を怒らせ、

世界がいかに無慈悲な場所であるかを証明するために破滅するのだ。

 

なんという恐ろしいことだろう。

しかしどんなに恐ろしいことであっても、人は自分が正しいことが証明されれば嬉しいものなのだ。

 

自分は無価値で、他者は無分別で、世界は無慈悲と信じている人。

でもどこかで「そうであって欲しくない」と願っている人。

自分には価値があって、他者はやさしく、世界は素晴らしいと信じたい人。

 

さあコーチ、出番だよ。

この人が暗黒の信念の内に秘めていたメリット=価値観を汲んだ新しい信念を創造してもらうんだ。

 

今回の私の結論。

 

【その人にとってのメリット、大切にしていたもの、価値観を汲まない信念は受け取られない。というかそもそも押し付けることはできない】

佐々木 啓

佐々木 啓

・ICNLP認定NLPトレーナー ・ICC認定国際コーチ/同認定国際チームコーチ ・BCBファシリーテータ ・株式会社チーム医療ラーニング 所属 ・北区堀船カンフークラブ 主宰 ■略歴 1974年 東京に生まれる 1993年 師について武術の修業を開始(現 天龍武術会所属) 1998年 (株)チーム医療入社 現在に至るまで膨大な学びの時間を研修会場にて過ごす 2007年 柳生心眼流兵術 表印可取得 2008年 Abe Wagner & Associates認定BCBファシリーテータ資格取得(米国) 2010年 The Santa Fe Institute of NLP and Developmental Psychology認定 NLPトレーナー資格取得(米国) 2011年 ICNLP(International Community of NLP)認定NLPトレーナー資格取得(英国) 2012年 柳生心眼流兵術 中極印可取得 2014年 自ら我が子に実践してきた「心理療法を応用した子供への関わり方」をテーマに個人的に講演を始める 2015年 ICC(International Coaching Community)認定国際コーチ資格取得(英国) 2016年 北区堀船カンフークラブ設立

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