
日本交流分析学会名誉理事長にして、日本における交流分析の第一人者

杉田 峰康(すぎたみねやす)
・福岡県立大学名誉教授
・日本交流分析学会名誉理事長
1960年米国コンコルディア大学卒(心理学、ケースワーク)。
1962年イリノイ大学大学院修了。帰国後、九州大学医学部心療内科助手、講師を経て、活水女子大学教授、福岡県立大学教授、同大学院教授(臨床心理学)を歴任。
2014年日本交流分析学会理事長を退任し、同名誉理事長に就任。

非合理的な「無意識の人生計画」=脚本を修正する ~ 交流分析とは?
交流分析は1950年代の米国で誕生しました。人と人との交流を分析することで、非合理的な「無意識の人生計画」=脚本を探り修正することを最終目的にしています。また、それによって気づき、自発性、親密性の三つの能力が自由に発揮されるとしています。
第一人者・杉田峰康先生から学ぶ
近年、交流分析はこれまでの自律的交流分析に加えて、関係性交流分析へと発展してきています。この新しい展開は、交流分析の基礎とされる伝統的な精神分析が、最近の乳幼児精神医学の知見を臨床に還元し、理論と方法を「自我」から「自己」へと大転回をはかったことと関連しています。
「この変化に対応できるために交流分析の理論と技法を学び直し、また同時に自我心理学・自己心理学の基礎を身につけるために勉強会が欲しい」という杉田先生の願いから「杉田塾」は誕生しました。

このシリーズでは、「西欧的TAから日本的交流分析へ」を主軸に、西洋と日本の成熟の違いや「甘え理論」との関連を学びます。

このシリーズでは、「ハーガデン&シルズ著『交流分析』(日本評論社 刊)を読み解く」をテーマにお届けします。杉田先生自ら「あの本に出てくる症例(「自己の病」の症例)を私なりに研究してみましたので、是非皆さんと一緒に考えてみたい」と企画された症例検討セミナーを収録・編集したものです。杉田先生の迫力ある症例研究を体験して下さい。

このシリーズでは「交流分析の視点から家族システムを考える」をテーマにお届けします。今日の心身医学の基盤をなすBio-psycho-socialな統合的一般システム論を復習したあと、その応用として重要な役割を果している家族システム理論とその実際のエッセンスを学んで行きます。それらの概念、ルール、技法などを交流分析にどのように取り入れ、活用できるか、杉田先生と一緒に考えていきましょう。

このシリーズでは「どうしても人を許せないとき~トランス・パーソナル心理学への誘い~」をテーマにお届けします。
「自然との関わりなしには人間の存在はありえない」という立場から、精神統合(サイコシンセシス)、トランス・パーソナル心理学、上昇的超越と下降的超越、「内なる核」=スピリチュアルな自分、などの考えをご紹介します。

このシリーズでは「フロイト、アドラー、ユングから見た交流分析」をテーマにお届けします。
統合的心理療法としてのTAを目指す第一歩として、深層心理学に大きな影響をもたらしてきた3人の精神療法家、フロイト、アドラー、ユングにみられる精神療法の発展と変化、またそれらのTAへの応用を考えます。
